
「頭の中にあるイメージを、そのまま音楽にできたらいいのに」と思ったことはありませんか?
今回は、Geminiが搭載している最新の音楽生成AIモデル「Lyria 3(リリア スリー)」について解説します。
「作曲なんてしたことがない」「楽器も弾けない」という方でも全く心配はいりません。Lyria 3を使えば、簡単な文章や画像を用意するだけで、生成AIを活用することで、ボーカル付きの楽曲制作の可能性が広がります。
この記事では、Lyria 3の基本的な仕組みから、思い通りの曲を作るための「プロンプト(指示文)のコツとテンプレート」までを徹底解説します。読み終わる頃には、あなたも自分だけの音楽を生み出せるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。
Geminiに搭載されたLyria 3とは何か分かりやすく解説

まずは、「そもそもLyria 3とは何なのか?」という基本から分かりやすくご説明します。専門用語はできるだけ使わずに解説しますので、安心してくださいね。
最新の音楽生成AIモデルの特徴
Lyria 3は、GoogleのAI研究部門である「Google DeepMind」が開発した、最先端の音楽生成AIモデルです。これまでのAIは「文章」や「画像」を作るのが得意でしたが、Lyria 3は「音楽」を作ることに特化しています。
最大の魅力は、プロのミュージシャンが機材を使って作成するような、本格的なアレンジの楽曲をAIが自動で生成してくれる点です。そして、この強力な機能を、皆さんが普段スマートフォンやパソコンからアクセスできるGeminiを通じて、とても手軽に体験することができます。
画像や動画からも30秒の楽曲が作れる仕組み
一般的なAIは「文章(テキスト)」で指示を出しますが、Lyria 3は「マルチモーダル」と呼ばれる高度な仕組みを持っています。これは、文章だけでなく、画像や動画といった様々な種類のデータを読み取ることができる技術です。
例えば、「夕暮れの海の写真」や「愛犬が走っている動画」をアップロードするだけで、Lyria 3がその画像や動画の雰囲気を読み取り、ぴったりな最長30秒のハイクオリティな音楽トラックを生成してくれます。「言葉でどう表現していいか分からない」という時でも、視覚的なイメージから直感的に曲を作れる画期的な機能です。
日本語のボーカルや自動作詞機能にも対応
「AIが作る音楽って、BGMみたいなものなんでしょう?」と思われるかもしれませんが、Lyria 3は一味違います。なんと、プロ品質の楽器アレンジに加えて、リアルな歌声(ボーカルパフォーマンス)も生成できるのです。
さらに、複数の言語に対応しており、日本語でのボーカル生成も可能です。自動で作詞を行ってくれる機能も備わっているため、あなたが「こんなテーマの曲が欲しい」と伝えるだけで、歌詞とメロディ、そして歌声がセットになった30秒の楽曲が完成します。
初心者でも簡単!GeminiでLyria 3を始める具体的な手順

Lyria 3の凄さが分かったところで、「なんだか設定が難しそう」と感じている方もいるかもしれません。しかし、手順は驚くほどシンプルです。ここでは、今日からすぐに始められる具体的なステップを解説します。
Geminiを開いて準備するステップ
Lyria 3を使うための特別なソフトや難しい初期設定は必要ありません。以下の手順で準備を進めましょう。
パソコンのブラウザ、またはスマートフォンのGeminiアプリを開きます。
Googleアカウントでログインします(まだ持っていない場合は無料で作成できます)。
画面下部にある、メッセージを入力する枠(プロンプト入力欄)を見つけたら準備完了です。
これだけで、最新の音楽生成AIを使う準備が整いました。
最初のプロンプトを入力して生成する流れ
準備ができたら、実際にAIに指示を出してみましょう。この指示文のことを「プロンプト」と呼びます。
入力欄に「元気が出るポップな曲を作って」のように入力し、送信ボタンを押します。(画像から作りたい場合は、画像のアップロードボタンから写真を追加します)
数十秒ほど待つと、AIがあなたの指示に基づいた30秒の楽曲を生成してくれます。
完成した楽曲の再生ボタンを押して、音楽を聴いてみましょう。
もしイメージと違った場合は、言葉を少し変えて何度でも作り直すことができます。
Lyria 3で理想の音楽を生成するプロンプトのコツと型

ここからが、この記事で最も重要なポイントです。AIは非常に賢いですが、「どんな曲にしたいか」を人間がうまく伝えてあげることで、クオリティが劇的にアップします。思い通りのLyria 3の楽曲を作るためのコツと、そのまま使える型(テンプレート)をご紹介します。
テンポやジャンルを明確に指定する方法
まず、楽曲の土台となる「ジャンル」と「テンポ」をAIに伝えましょう。ここが曖昧だと、AIが迷ってしまい、イメージと違う曲になりやすいです。
- ジャンルの例
J-POP、ロック、ジャズ、クラシック、EDM、ボサノヴァ など - テンポの例
アップテンポ(速い)、スローテンポ(遅い)、ミドルテンポ(中間)など
プロンプト例
「アップテンポなJ-POPの曲を作って」 「スローテンポのジャズミュージックを作って」
これだけでも、かなり意図に近い音楽が生成されるようになります。
感情や雰囲気を伝えてクオリティを上げる
ジャンルとテンポに加えて、「感情」や「雰囲気(エモーショナルなムード)」という要素を付け加えると、楽曲に深みが出ます。Lyria 3は、こうした細かい感情のニュアンスを音楽に反映させるのが非常に得意です。
- 感情・雰囲気の例
リラックスできる、エネルギッシュな、切ない、ワクワクする、神秘的な、希望に満ちた など
プロンプト例
「リラックスできる、スローテンポのボサノヴァを作って」 「ワクワクするような、アップテンポのロック曲を作って」
AIに情景を想像させるように、具体的な言葉を足していくのがコツです。
そのまま使えるおすすめプロンプトテンプレート
プロンプト作りに迷ったら、以下の「穴埋め形式のテンプレート」をコピーして使ってみてください。カッコの中を自分の好きな言葉に入れ替えるだけで、簡単に高品質な指示文が完成します。
【基本のテンプレート】
「[雰囲気・感情] な気分になれる、[テンポ] の [ジャンル] の曲を生成して。」
- 活用例
「リラックスできる気分になれる、スローテンポのアコースティックギターの曲を生成して。」
【ボーカル・テーマ指定のテンプレート】
「[テーマ] について歌った、[雰囲気] な [ジャンル] の曲を作って。ボーカル付きでお願いします。」
- 活用例
「新しい季節の始まりについて歌った、希望に満ちたJ-POPの曲を作って。ボーカル付きでお願いします。」
まずはこの型を使って、Lyria 3の精度を体感してみてくださいね。
Lyria 3を安全に使うための注意点と著作権の仕組み

AIで簡単に音楽が作れるようになると、「勝手に使っていいの?」「誰かの権利を侵害していない?」と不安になる方もいるでしょう。ここでは、Lyria 3を安全に楽しむための仕組みとルールについて解説します。
SynthIDによるAI識別の仕組みと安心感
Lyria 3で生成されたすべての音楽トラックには、「SynthID」というGoogleの最先端技術による電子透かし(ウォーターマーク)が組み込まれています。
これは、人間の耳には全く聞こえない特別な信号です。この技術があることで、「この音楽はAIによって生成されたものである」ということが明確に識別できるようになっています。悪意のある偽造やなりすましを防ぎ、AIの透明性を保つための安心の仕組みがしっかりと導入されているのです。
生成した楽曲の取り扱いとルールの確認
生成した音楽を自分だけで楽しむ分には全く問題ありません。しかし、YouTubeやSNSなど、インターネット上で公開・共有する場合には少し注意が必要です。
AIが生成したコンテンツの著作権については、現在世界中で法律やルールが整備されている最中です。そのため、商用利用(生成した音楽を販売して利益を得るなど)や、既存の有名アーティストの声を模倣するような指示は避けるのが安全です。
まずは「自分だけのBGM」や「個人のクリエイティブな趣味」として、マナーを守りながらLyria 3を楽しみましょう。
まとめ|Lyria 3を活用して新しい音楽体験を楽しもう
いかがでしたでしょうか。今回は、Geminiに搭載された最先端の音楽生成AI「Lyria 3」について解説しました。
重要なポイントは以下の3つです。
- Lyria 3は、文章・画像・動画から30秒の本格的な楽曲(ボーカル付きも可能)を作れる。
- 特別な知識は不要。Geminiの画面から指示を入力するだけで誰でも簡単に始められる。
- 「ジャンル+テンポ+雰囲気」のプロンプトの型を使えば、思い通りの曲が作れる。
これまで「自分には音楽の才能がない」と諦めていた方でも、Lyria 3を使えば、頭の中のアイデアを一瞬で形にすることができます。
記事を読むだけでなく、実際に触ってみることでAIの楽しさは何倍にも広がります。さっそくGeminiを開いて、先ほど紹介したプロンプトのテンプレートをコピー&ペーストし、あなたにとって初めてのAI作曲を体験してみませんか? 新しい音楽体験が、すぐそこまで来ています!
